「中国語 発音よければ 半ばよし」 発音を鍛えて中国人よりも綺麗な発音を身に付ける
中国語の勉強を始めたのは、2009年の冬からになる。
あれから5年ほど経つが振り返って考えると、
「最初に発音を鍛えておいて本当によかった。」
と思う。
私が発音重視の学習を行ったのは、中国語教育の権威である相原茂氏が掲げている
「中国語 発音よければ 半ばよし」
という標語の影響を受けたからである。
具体的には以下の方法を採った。
1.テキストの課文を滞らず読めるようになるまで、音声教材を聴きながら読む(シャドーイング)
2.文法学習の際には、漢字ではなくピンインで文章を書く(学習開始時)
3.パソコンやタブレットでピンイン入力による漢字表記ができるようにする(現在)
概ね以上のようになる。
現在も文法や単語の学習よりも、発音や聴解といった音の学習に力を入れている。
私自身が中国へ行った際にひとつ気づいたことがある。
「日本人は中国人より中国語(普通話)が綺麗にしゃべれる可能性がある。」
ということである。
これはなぜか。
日本人が日常的に中国語に触れているかと言われれば、答えは否である。
発音を教えてくれる「先生」はラジオ講座・CD・動画サイトなどの音声教材になる。
つまり、私たちは「正しくて綺麗な中国語(普通話)のみを聞いて学習すること」を「強いられる」のである。
こういう境遇であるから、音声教材に続いて繰り返し繰り返し発音していれば、自然と正しい発音が身に付けられるし、方言や訛りの影響を受けることは皆無である。
これは英語を考えればよくわかる。
インド英語やオーストラリア英語の独特の訛りを出すまでもなく、日本語になった英語を考えていただければいい。
「イングリッシュ」と「English」は音が違うが、日本人は「イングリッシュ」という音に慣れているため、「English」という文字を見ると「イングリッシュ」という音に引っ張られる。
つまり知識ゼロの状態に土台を築けるため、
「日本人は中国人より中国語(普通話)が綺麗にしゃべれる可能性がある。」
と考えるのである。
実際、私自身
「本当に外国人なんですか?」
「(発音が)悪くないですよ。」
「北京のアナウンサーみたいです。」
と言われたことがある。
お世辞でも褒められれば嬉しいし、何より継続して学習する意欲が湧く。
中国語を学習する場合は、まずきっちりと発音を押さえることをオススメする。