90点を100点にするのは難しいが… 好きなことを勉強するメリット
「初学者を100点満点のテスト50点、60点レベルになるのはさほど時間はかからないが、80点取れる人を90点レベルへ、90点取れる人を100点へ導くのは難しい。」
「普段全く運動しない人が100m走の練習をするとメキメキと上達するが、世界記録保持者が自己記録を更新するのは難しい。」
これは広く信じられていることだし、私自身もそうだと思う。
ただ、これには続きがある。
「90点取れる人を100点へ導くのは難しい。しかし、90点取れる人の多くは、90点を100点にする努力は惜しまないだろう。」
ドラッカーはこのことを以下のように述べている。
「不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである。無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。」
強みの強化も弱点の補強もやることは同じで、勉強や経験の積み重ねである。
しかし、強みの場合はその人の誇りや存在意義と強みがイコールになっていることも多く、強みによって認められたいと考える人は多いだろうと思う。
その「認められたい」という感情は強い原動力になる。
「強みをもっと強くしよう!」「好きだからこそ強みになった。」「できるから楽しい、楽しいから続く、続くからできる。」
好きなこと、できることの方が、さらなる高みを目指すのによいのかもしれない。