数学と仕事
社会人になってつくづく思うのは、
「もう少し数学を真面目に勉強しておけばよかったかな。」
ということである。
とはいえ、それは線形代数がわかるとか、幾何学の公式をひとつでも多く覚えるとかいったことではない。
では数学の何を学ぶのか?
それは「与えられた材料から、答えに至るプロセスを明瞭にする技術・考え方」である。
実はこれは他の学問分野にも共通することなのだが、私自身はそのことに最近になるまで気が付かなかった。
さて、この「数学の考え方」が仕事にどう役立つのか?
以下のような点ではないかと私は思う。
①結論に至ったプロセスを他者に説明する際に役立つ
②プロセスは更に細かくステップに分割できるが、プロセスが間違っている場合(ほとんどの場合は間違う)、プロセスやステップが明瞭であれば、指摘を受け、軌道修正を図ることが容易である。
③数学の問題では所与から結論を導くが、「今、こういう状況下にあるが、このまま行くと将来どうなるだろうか?ここの条件を少し変えるとどうなるだろうか?」といった、将来予測を立てる指針になりうる。
学生には学生の、サラリーマンにはサラリーマンの数学とのつきあいかたがあると思う。
もう一度、数学を見直してみたいと思う。